元宝塚・明日海りお、ムーラン声優に抜擢!小池栄子は魔女役に挑戦
ディズニー実写版『ムーラン』(5月22日公開)の日本語吹き替え声優が発表され、元宝塚歌劇団「花組」トップスターの明日海りおが主人公ムーラン、女優の小池栄子が魔女シェンニャンの声を担当することが明らかになった。あわせて、二人の声も収録された日本版予告編も公開された。
明日海りお、小池栄子が吹き替え!『ムーラン』日本版予告編【動画】
『ムーラン』は、1998年公開のディズニー・アニメーションを『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』などのニキ・カーロ監督が実写映画化。愛する父親に代わり、男と偽って戦争に参加する少女ムーラン(リウ・イーフェイ)の葛藤と冒険を活写する。
ムーラン役の明日海は、宝塚歌劇団に89期生として入団。2014年5月に花組のトップスターに就任し、およそ5年半にわたって舞台で活躍してきた。昨年11月に宝塚を退団した明日海は、「『もしディズニーの吹替のオーディションがあれば是非エントリーしたいです!』と事務所の人に伝えようと思っていた時にちょうど『ムーラン』のオーディションの連絡が来て、鳥肌が立ちました」と本作との運命的な出会いを語る。
宝塚で長年男役を演じてきたこともあり、明日海は「力強いかけ声や、『ハァ~!』とか『フッ!』などの息遣いにはすごく役に立ったのではないかなと思います」と吹き替えに手応えを感じている様子。一方で、「女の子としてムーランが生活しているときに、不自然さが漂ってしまって、男にふんしているときの声がすごく馴染むというか、リラックスしてしまう時があるんです。ムーランが一生懸命男の人に混じって、男として振舞うことの健気さとか初々しさがなくなってしまい、ムーランと逆転してしまうような現象が起きてしまいましたね」と苦労も明かした。
また、ディズニー作品の吹き替えに初参加となる小池は、実写版オリジナルキャラクター・シェンニャン(コン・リー)に声を当てる。 葛藤を抱えるムーランに共感を覚えて近づき、ムーランが変わるきっかけにもなる重要な役どころで、小池は「過去に国を追い出され、孤独な魔女として生きている中で、ムーランと出会うのですが、『本当の自分はこんな風ではなかった』と葛藤しながら、時には姉のように、時には母のようにムーランを導くんですよ。シェンニャンって、実はとっても優しくて愛情深い人だったんだろうなぁと思いました。私も声を当てながら、ウルウルッと泣きそうになってしまいました」と魅力を語っている。
二人の起用について、ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者は「愛する者のために男と偽り兵士になった少女ムーランの役は、訓練のシーンなど男っぽい声色で演じる部分が多く、大変難しい役柄です。宝塚歌劇団で男役トップスターとして活躍してこられた明日海さんであれば、魅力あるムーランを演じることができると思いオーディションをお受けいただきましたところ、見事突破されました。小池さんは、映画やドラマでの信頼できる演技力と、幅広い世代から支持されている点、また魔女を演じる女優のコン・リーに負けない強さと優しさを併せ持った方であるため、オファーいたしました」とコメントしている。(編集部・倉本拓弥)